このコーナーは、以前発行していたメールマガジン「スウェーデンマガジン」の読者の皆さんから寄せられた質問を元に作成しました。
スウェーデンでの人種差別はどうでしたか。
スウェーデンにおいて、大多数の人々は「他種の民族を受け入れる」ということに対しては非常に寛容であると見受けられます。
スウェーデンの全人口(約900万人)の10%もの人々が移民なのです。
主に、中東地域からが多いですし、アジア人も数多く存在します。
移民達が国に保護されて、言葉を習得し、一人前の仕事に就く道を作ってもらうのに対して、当のスウェーデン人達に失業者が数多く出ていたりする現実の中で、移民に対する「嫉妬」に近いような感情もあったりします。
ナチスの教えを崇拝する過激な愛国者達(若者が多いのが特徴)も、スウェーデンには根強いものとして存在するのも確かです。
しかし、普通に生活する中で、特にひどいことはおきてはいないようです。
ちなみに、スウェーデンを含めた外国での「日本人」というのは、メガネをかけていて、カメラをぶら下げていて、なんでもカメラで写真を取ろうとする人達のようです。
特に、観光客に対しては、そういうイメージが付きまといます。
これは、日本人に対する偏見になるんでしょうね。
でも、「人種」による偏見はあまりありません。
日本という国がいかに優秀であるかを彼らは理解し、日本に対して素直に関心を寄せています。
その他の国々に対しても、基本的に優しい眼差しで見ているのがスウェーデン達のように思います。
「表面的」でも良いから、そういう態度を示せるスウェーデン人達は、日本人の上を行っていると言って、間違いではないのかもしれません。
スウェーデン人たちの食卓とは。
彼らの食事は簡素で粗末!
ここで何を言っても、実際体験しないと理解するのって難しいかもしれません。
一日の中で彼らが口にするものを挙げます。「そんなこと言ったって、人さまざまなのでは。」と思う方もいるでしょうが、案外皆同じようなものを食べているのです。
* 朝食
甘さのない飲むヨーグルト状の乳製品「フィルミョルク」とコーンフレークを食べる。レーズンやら麦やらの栄養豊富なシリアルも人気。
スーパーに行けば、これらの種類は豊富ですよ。
後は、パンにバターを塗って、固まりから毎度スライスするチーズを載せて食べる。チューブ状になってる、「塗る明太子」も人気です。
ジュースを少し飲んだり、ティーを飲んだりしてる。
* 昼食
学生ならば、給食がある。留学していたので、学生の身分として、給食をご紹介しましょう。
ビュッフェ形式(と、言っても豪華ではない。もちろん。)で、普通の食事と、ベジタリアンの食事があるのが普通。
皆、肉やら脂には神経質。でも、バターはたっぷり食べるんだけど。。。
スープとパンとサラダ(トマトときゅうりだけぐらいのサラダバーから各自が取ったりする形式)だったり、ホットケーキの薄い版「パンコーカ」とジャムだったり。。。
パスタのサラダだったり。。。
あんまり豪華でもないけど、まぁまぁ美味しい。
それでも嫌な人には、フィルミョルクとシリアルが用意されてる。
* 夕食
量が少ないのは、お決まり。
スパゲティーでも、パンコーカでも、ハンバーガーでも、何でもいいけど。ただ、量は少ないし、食材の種類も少なくて、野菜も不足していて、あんまり。。。
パンコーカにジャムで終わるだけ、というのは木曜日に多いですよ。
* その他
スウェーデンには「Fika(お茶の時間)」がいくらでもあったりする。
三度の食事をキチンと食べず、中間のおやつの時間に甘いものを食べたりするのがスウェーデン式食生活。
街中には、ホットドッグの屋台がたっくさんあります。それも、立派な間食に。
後は、ロールパンにシナモンが混ざって、上に砂糖が乗っかっているようなお菓子である「bulle(ブッレ)」とティーだったり。
今度、作り方をお教えしたいです。
とにかく、甘いものを大量に食べるのがスウェーデン人たちです。
きちんとしたものを食べず、量も食べないけど、「エネルギー補給」といった感じの、いかにも燃料補給的な食事の仕方がスウェーデン人達のやり方に思えます。
校則に違反(喫煙、無免許運転など)する行為をしたとしたら、どんなペナルティーが課せられるのですか。それとも、スウェーデンの高校には「校則」と言うものがないのでしょうか。
日本の学校のように明文化された規則というものがないんですよ。
スウェーデンの教師達も、授業態度などに対する注意を度々したり、食堂の使われ方の汚さに頭を抱えていたり、生徒達のマナーの悪さというものには、悩んでいるようです。
タバコに関しても、「18歳までは買ってはいけないが、吸ってはいけないという法律がない」という常識(?)の元で、生徒達は堂々と吸っていますし、その点を注意することもできていないようです。
なんか変ですね。
自分でもそう思いますが、「自由」が存在しているスウェーデンの高校ならではの慣行なのでしょうね。
ひとつ、クラスメートのエピソードがありますが、釘のたくさん飛び出ているアクセサリーをつけ、古着をリメイクした不気味な格好(一見するとホームレスのよう)をして、風呂に入らず、タバコの臭いのきつい、それはそれは不潔な雰囲気の生徒がひとりいました。
その生徒が授業中騒がしくする場合は、教師に注意をされましたが、その他の点を教師が注意することはありませんでした。しかし、女子生徒達からの評判が悪く、彼は結局学校を辞めました。
総じて言える事は、学校として、生徒の生態にいろいろ踏み込むことは避けているのかもしれません。
高校生活の中の「ルール」について、何となく、わかって頂けたら幸いです。
スウェーデンの夏休みはどのくらい長いんですか?
そして日本の高校みたいに補講のようなことはあってますか?
スウェーデンでの夏休みの過ごし方を教えてください。
それから、ヨーロッパの夏と言えば、みんながバカンスを楽しんでるというイメージがあるんですが実際はどうでしょうか?
働いている人みんなが長期の休暇を取れるんですか?
その休みは大体どのくらいの期間ですか?
高校の夏休みは、6月8日から8月20日までに及ぶ、約2ヵ月半です。8月21日に、ほとんどの高校で新しい学年が始まります。
補講は、学校としては特になくて、でも希望者が数学の補講を受けていたりします。
自治体がいろいろ準備してくれているので、それを利用するのです。
私の在籍していた高校2年生のクラスでは、夏休みは「働く!」という人が多数見受けられました。アルバイトのようなものですが、社会勉強の一端として、この長い休暇を利用して、自分探しをするのです。
その他には、ただのんびりしている、そうです。
羨ましいですね。
スウェーデン人達は、よくスペイン、ギリシアなどにバカンスに行きます。
理由は、やっぱり「スウェーデンが寒いから」ということで、「 solresa(太陽旅行)」と呼ばれていたりもするこのバカンス。
1年を通じて行われています。
冬は、日照時間6時間ですし、夏も気持ちよく泳げるほど暑い訳でもないようですし。
スペイン、ギリシアが人気です。
大人たちですが、スウェーデン人はまとめて休暇を取るのが一般的なようです。
クリスマス、2月4月などを含めて、大人たちは最低でも確か5週間(だったかな?)の休暇は取れることになっています。
ちょっと、情報が不確かで申し訳ありません。
スウェーデン人たちのライフスタイルも、少しは多種多様になっていっているとは言いつつも、まだ皆して朝が早いし、
結構日頃は働く人々ですが、それでも、夏は皆が休みをしっかり取っています。
プレゼントへのお勧め品
実際使えるものじゃないと、つまらないでしょうね。
でも、日本のものは、彼らにとっては全くの異文化であるから、何だって興味は持つでしょうが、
実際その人が知ってるものが良いに、越したことは無いでしょう。
*寿司型のキーホルダーやキャンディー
スウェーデンで一番流行っている日本のもの、それは「寿司」です。
ストックホルム市内を始め、至る所に寿司バーが見受けられますし、スーパーでもお惣菜として一般化しました。
冷凍の寿司も売られていますが、アメリカ製ですね。
日本=寿司、という感じです。
寿司型のキーホルダーなど、東急ハンズで見かけましたよ。
男の人へは、その他にも和柄のネクタイ、扇子のセットなんかも良いでしょう。
女の人には、和紙モビールの置物でも良いだろうし、和柄のスカーフや、扇子なんかも良いでしょう。
可愛らしい日本文化を紹介できるチャンスですね。
子供達にとっては、ポケモンの存在は大きいと思いますが、日本で売ってるようなものは、
スウェーデンでも結構手に入りそうなぐらいの浸透力です。
折り紙なんか、良いかもしれません。
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